新年あけましておめでとうございます。
旧年中は、メイホーグループ各社をご愛顧・ご高配を賜り誠にありがとうございました。

 わが国は、昨年、7月に西日本豪雨、9月には北海道胆振(いぶり)東部地震に台風21号と想定外の災害に見舞われました。これらの災害を通じて、公共事業費を確保することが難しくなる時代の中でも国土強靭化は進めなければいけないことが明らかになったと思います。また、アメフト、レスリング、ボクシング等、スポーツ界でパワハラが大きく取り上げられました。この問題を通じて、間違っていることは間違っているといえる世の中になりつつあると感じました。

 海外では、米朝首脳会談、米中貿易摩擦等、世界の秩序やルールが過去の力関係から現在の力関係に基づいたものへと大きく変わろうとしている気がいたしました。 一方、わがグループは、4月に株式会社地域コンサルタント(岐阜県恵那市)、9月に株式会社エスジー技術コンサルタント(佐賀県佐賀市)の株式を取得し、15社、734人(2018年12月1日現在)の企業グループになりました。

 今年も積極的に地域を支える公共関連企業とのネットワークづくりを推進してまいります。同時に、わがグループは、カンボジア王国に有する現地法人メイホーアピワットを通じて、五年間で二千人の雇用創出をはかりたいと考えております。昨年末に来日した3人をスタートとして、今年がその初年度となりますので、コンプライアンスはもちろんこと、彼らのしあわせを第一に進めてまいりたいと考えております。

 企業数、社員数の増加に伴い、グループ全体の基本的な考え方の共有、経営計画、予算実績管理等、従来のシステムから新しいシステムを構築することが待ったなしの状況です。急速に進化拡大しているメイホーグループに、今、一番必要なことは「対話」です。

 わがグループは、生い立ちも考え方も異なった企業が集まり、グループとなっています。本当の意味での根っこのつながった関係を構築していかなければいけません。私は、グループの全企業が、社員さん一人ひとりのしあわせをベースとした一つの理念のもとに、本当の意味で集結してほしいのです。これを実現するためには「対話」が欠かせないと考えます。

 具体的には、それぞれの人が、会社や組織や上司のやることに「なぜ」とか「おかしい」とかそういう自分の意見を正直に出してほしいのです。そのような意思表示があってはじめて、言葉と言葉での「対話」が生まれると思うのです。「対話」は対立からしか生まれません。無意識に対立から逃避すると「対話」はできなくなると思います。我々は、しっかりと議論し、お互いが納得できる点を見つけていけばよいと思います。

 自らの意志や良知、人の言いなりに生きるのではなく、自分のことは自分で責任を取るという前提の中で、自分の意見をできるだけ感情を入れずに、論理的に相手に伝えること。私の考える「対話」というのはこういうイメージです。このような「対話」のある企業グループに、今日をスタートとして変わっていきたいと思います。

 今年の4月30日には今上天皇がご退位され、翌5月1日には皇太子さまが新しい天皇に即位されます。新しい時代の幕開けと共に、メイホーグループも新しい元号を代表する企業グループとなるよう共に頑張って参ります。

 最後になりますが、皆様のこの一年のご発展とご多幸を心から祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

平成31年1月1日
株式会社メイホーホールディングス
代表取締役社長 尾松豪紀